大晦日に「早く寝ると白髪やシワが増える」という言い伝えについて。
その昔、大晦日から元旦にかけて家長が氏神様が祀られている神社に籠って年神様をお迎えするという『年籠り』という習わしがあり、元旦に年神様に仕えることで生命力が更生されると考えられていました。なので、早く寝てしまうと神様にお仕えする義務を果たしていないことになり、生命力が衰えて老け込んでしまうということになるんだそうです。
もし眠たくなったら、『稲積む』と言ってから寝る、起きた時に『稲上げよう』と言えばよいそうです。
年籠りの習わしから、「寝る」ことは縁起が悪いとされ、「寝ね(いね)」と「稲」をかけて、『稲積む』と言えば、寝ている間に神事をしていたことと同じ意味になると考えられていたんでしょうかね。
今の時代ではこの言い伝えもほんまかいなと思ってしまいますが、その意味を知ると、そうなんやねと納得してしまいます。